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資金繰りを悪化させる原因とその対策(その1)


原因その1:銀行借入金の元本返済が多すぎる


借入金の返済原資は《利益》です。例えば毎月80万円の銀行借入返済を行っている場合には、理論的には80万円×12か月=960万円の年間利益目標がたちます。960万円の利益を達成しなければ利益償還できないのです。


【対策1】税金を払いたくないから利益を出したくないと感じる経営者は多いですが、間違いです。できるかぎり利益を最大化する努力をしてください。そして誤解をおそれずに敢えて言います。税金を支払ってください。法人税の実効税率はせいぜい30%です。残りの70%は御社の取り分にはなります。


【対策2】頑張ってもそれほど利益を確保できない場合には、銀行借入金の借り換えを検討してください。返済が進んでいる借入については、追加融資をしつつ毎月の返済額が今より少なくなるように借換をしてみましょう。


原因その2:低価格ビジネスで勝負しようとしている


御社の商品・サービスはいくらで販売するのが適切なのでしょうか?薄利多売の経営方針は中小企業の場合にはふさわしくありません。なぜなら《多売》ができないからです。1,000円の商品を粗利100円で販売すると仮定します。100万円の粗利益を獲得するためには1万人の顧客が必要です。同じ商品を粗利500円で販売すると仮定します。100万円の粗利益を獲得するためには、2,000人の顧客が必要となります。どちらのビジネスのほうが取組やすいのでしょうか?もっと言えば、粗利10,000円で商品を販売するビジネスを始めれば、100万円の粗利益を積み上げるためには100人の集客で目標達成です。粗利500円で2,000人の集客を目指すのと、粗利10,000円で100人の集客を目指すのでは、どちらが筋の良い商売なのでしょうか?


【対策】高い付加価値のある商品・サービスを適切な値段で販売するビジネスモデルに参入しましょう。


原因3:外注費率が高すぎる


仕事を獲得してきたのは社長さん、あなたなのですよ!なぜその仕事を会社の外部の方にお願いする際に、売上の半分以上も差し上げてしまうのですか?

・・・・こうした社長さんが結構いらっしゃいます。人手不足のあまりに外注比率を高くしすぎている社長さんです。もっと自信をもってください。


【対策】仕事を取ってきたあなたが主役です!自分が一番得をするビジネスを作ってください。繰り返しますが、もっと自信をもってください。


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