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資金繰りが悪化する3つの原因

更新日:2021年3月1日

資金繰りが悪い原因は総じて次の3つのいずれかに帰着します。

説明文・解説


①粗利益率が低すぎる

⇒安く販売すれば売れるという発想になると、利益が圧迫します。


②税金を払いたくないため利益を抑えすぎている

⇒「節税」を謳って営業する旧来の「税理士」の慣習です。


③キャッシュポジション(資金残高)が低すぎる

⇒銀行からお金を借りることへの嫌悪感・罪悪感が原因です。


御社の資金繰りが悪い原因はどこにありますか?

【原因1】銀行借入金の元本返済が多すぎる

 借入返済の原資は【利益】です。例えば毎月80万円の銀行借入返済を行っている場合には、理論的には80万円×12か月=960万円の利益が必要となります。960万円の利益を実現しなければ借入金が返済できないのです。借換による元本返済額を減らすか、経営改善を実施して高利益率企業へと変貌してください。



【原因2】値決めが甘い

 御社の商品はいくらで販売するのが適切なのでしょうか?薄利多売の経営方針は中小企業の場合にはふさわしくありません。なぜなら【多売】ができないからです。1,000円の商品を粗利100円 で販売すると仮定します。100万円の粗利益を獲得するためには1万人の顧客を獲得する必要があります。同じ商品を粗利500円で販売すると仮定します。100万円の粗利益を獲得するためには、2千人の顧客を獲得する必要があります。どちらのビジネスをやりたいですか。高い付加価値のある商品・サービスを相当の値段で販売するビジネスを作りましょう。

【原因3】原価の把握ができていない

 原価には「直接原価」と「間接原価」があります。請負業の場合には、現場までの交通費も原価を構成していると考えてください。結構この交通費をざっくりと見積もってしまっている社長様がいらっしゃいます。サービス業の場合には、紙や文房具等の消耗品も原価ですし、決算書では販売管理費に表示される従業員給与も実際は原価です。仕入額や外注費などは把握しやすい直接原価ですが、間接原価がいくらかかっているのか見極めてください。何が間接原価であったか?は、時間がたつと忘れてしまいます。毎月試算表をつくる習慣にしてください。そうすれば間接原価をしっかりと追跡することができるようになります。



【原因4】固定費が高すぎる

 固定費とは一般的には「販売管理費」を意味すると考えてください。長いこと事業を営んでいると自然と経費が増えていきます。最初は無駄ではない、と思ったのですが、1年くらいたってみると無駄だった、と感じる経費もあるはずです。少し儲かると使ってしまいたくなるのは自然なことです。半年に一度くらいは固定費の棚卸をしてみてください。いらないインターネット料金が課金されたまま放置されているケースはよく聞きます。




資金繰改善プロジェクトでは、上記にお悩みの経営者様に寄り添います。

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